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銀塩とは?普通の写真と何が違うの?

2020 2/25

銀塩プリントと普通プリントの製法の違い

スーパーにあるような機械で作られる写真の印刷は「プレス印刷」になっていますが、美術館に飾るような芸術作品や結婚式の記念写真など、プロのカメラマンや写真屋が撮影したものは「銀塩プリント」で印刷されています。

銀塩プリントを簡単に言うと、専用の印画紙に薬液(ハロゲン化銀含有)を塗り、化学反応(感光)によって発色させ、それを乾燥させて仕上げます。化学反応の発生と乾燥という工程があるため、仕上がるまでに時間がかかります。一方、プレス印刷の場合は会社や家庭にあるプリンターと同じ方式になっており、レーザー印刷やインクジェット印刷の方法によって、写真専用紙の上にカラーインクを塗るシステムになっています。画像データをプリンターの機械にインプットするだけで印刷ができるため、即時に仕上がります。

イメージとしては、銀塩プリントは画像を紙に染み込ませるものであり、プレス印刷は紙の上に画像を載せるという感じです。

仕上がりの違い

銀塩プリントの場合は製法自体が薬液を水に浸すものであるため、雨にぬれても問題なく、また画像を焼き付けていることから、色焼けによる劣化ということが起きません。現実に、東日本大震災での津波で水没した銀塩プリントのアルバムが復元できたというニュースが報道されていました。プレス印刷の場合は紙にインクを押し付けるだけのため、水を吸い込んでインクが滲む恐れがあります。またインク自体が光に弱いため、日光にさらされたりすると、画像がボケてきます。

さらに、銀塩プリントは薬液によって発色させるため、インクを吹き付けたようなムラがなく、滑らかな風合いの画像となり、コントラストも優しく表現されます。プレス印刷の場合はどうしても使用する用紙やインクの質、プリンターの性能などにより、仕上がりにばらつきの出ることが否めません。

ちなみに、プレス印刷で使用するインクには白色というものがありません。白を表現する場合は紙の白が利用されるため、灯りが当たったりするとインクの色との違いが鮮明になります。

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取扱いの違い

製法からいって、銀塩プリントは素人ではできません。また、業者に依頼した場合の料金が高額になります。なお、最近の銀塩プリントの写真は表面にコーティング加工がなされているため、保管における耐久性が非常に高くなっています。プレス印刷の場合は、品質にこだわらなければ家庭用のプリンターでも印刷することができます。業者に頼んだとしても安価でできます。ただし、長期保管における色あせが致命的な欠点になっています。